どんなドラマか
大学病院の医師や法曹界の人々といった上流階級の家族が集まって暮らす、高級住宅地があります。ここの母親たちは子どもを名門大学の医学部に入れることを一家の最大の目標とし、情報や人脈をめぐって互いに競い合い、牽制し合っています。そこへ、子どもの受験の全過程を管理するという謎めいた入試コーディネーターが現れ、隣人たちの緊張はしだいに高まっていきます。教育熱というおなじみの題材を、誇張とサスペンスでひねって見せる作品です。
上流階級が集まる高級住宅地で、子どもの大学受験にすべてを懸ける家族を描いたJTBCのドラマです。ブラックコメディとしての楽しみ方をまとめました。
大学病院の医師や法曹界の人々といった上流階級の家族が集まって暮らす、高級住宅地があります。ここの母親たちは子どもを名門大学の医学部に入れることを一家の最大の目標とし、情報や人脈をめぐって互いに競い合い、牽制し合っています。そこへ、子どもの受験の全過程を管理するという謎めいた入試コーディネーターが現れ、隣人たちの緊張はしだいに高まっていきます。教育熱というおなじみの題材を、誇張とサスペンスでひねって見せる作品です。
脚本はユ・ヒョンミ、演出はチョ・ヒョンタク監督が担当しました。この作品では、父親よりも母親たちが物語の中心に立っている点が目を引きます。ヨム・ジョンア、イ・テラン、ユン・セア、オ・ナラがそれぞれ性格の違う母親を演じ、キム・ソヒョンが入試コーディネーター役で冷ややかな存在感を見せます。キム・ビョンチョル、チョン・ジュノらが父親たちを演じ、子ども世代の若い俳優たちもそれぞれが抱える重圧をリアルに表現しています。
タイトルの前半は、韓国でトップクラスの三つの大学をまとめて呼ぶときによく使われる、英字の頭文字から来ています。そこに城を意味する言葉を組み合わせ、高い塀の内側で自分たちだけの秩序を守る人々の姿を一語に凝縮しました。空のように高い場所へ上りたいという欲望と、外の世界から切り離された城のイメージが重なり合っています。タイトルをこう読み解いておくと、住宅地の正門や塀、豪華な室内がなぜあれほど強調されるのかが見えてきます。同じ名前が、人物の口から誇りとしても足かせとしても聞こえることを意識すると、いっそう面白くなります。
この作品は現実をそのまま再現するのではなく、わざと誇張して見せます。集まりの場での神経戦、行き過ぎるほど緻密な教育計画、体面を守ろうとする話しぶりがこっけいなほど膨らませてあり、笑っていたかと思うとすぐにぞっとさせられます。音楽やカメラもスリラーのように緊張を積み上げ、ごく普通の保護者の集まりがスパイものの一場面のように感じられることもあります。笑いと居心地の悪さが同時にやってくる瞬間こそ、この作品が狙っているところだと考えるとよいでしょう。とりわけ、人物たちが笑顔のまま互いを刺すような会話の場面で俳優の表情に注目すると、台詞以上の緊張を読み取れます。
人間関係が入り組んでいるので、次の点を意識して観るといっそう面白くなります。
ドラマは誰が正しいと決めつけず、子どものためという思いがどこから親自身の欲望に変わるのかを問いかけます。子どもを愛する気持ちと成功への執着が一人の人間の中に同居しているという点が、この作品を単なる風刺以上のものにしています。親であれば胸が痛む場面が、学生時代を過ごした人ならあのころの重圧を思い出す場面があるはずです。観終わったあと、家族で語り合うのにもよい作品です。子どもの成績表がそのまま親の成績表のように見なされる空気が、どれほど多くの人を疲れさせるのかを考えるきっかけにもなります。
受験を題材にしていますが、実際の入試制度を説明する作品ではなく、劇的な効果のために多くの部分が誇張されています。十代の子どもにかかる重圧や家族間の対立が荒々しく描かれる場面があり、観ているあいだずっと心がざわつくかもしれません。スリラーのような緊張感が強く、次の回が気になる構成なので、一気見して夜更かししがちです。受験生のいる家族で観るなら、場面を現実と区別しながら話し合うのがおすすめです。
社会風刺を込めたブラックコメディや、人物同士の心理戦が張り詰めたドラマが好きな人によく合います。教育や階層といった韓国社会の敏感なテーマがドラマでどう扱われているのか知りたい人にもおすすめです。『秘密の森』のように権力の内側をのぞく作品や、『ザ・グローリー 〜輝かしき復讐〜』のように学生時代の影を描いた作品が印象に残った人なら、また違った面白さを感じられるでしょう。一人ひとりの選択について自分ならどうしたかを考えながら観ると、より長く心に残ります。
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